勝山のホタル 2021 ー 番外編 ー
今年のホタル撮影で、7,8年ぶりに出会えたホタルがいました。 ヘイケボタルです。写真はオスのヘイケボタルで体長は10mmくらい。メスだと12mmくらい。
ヘイケボタルとゲンジボタル、どこが違うのか簡単に比べてみます。
<見分け方>
胸の背中側にある黒い筋で見分けます。ゲンジボタルは、黒い筋の中程に丸い膨らみがあり、十字架のように見えます。ヘイケボタルは、一本線です。
<体長>
ゲンジボタルはホタルの中でも大型で、オスで12mmほど、メスで15mmほど。ヘイケボタルは中型でオスで10mmほど、メスで12mmほど。
<成虫の生息場所>
ゲンジボタルは川の近く、ヘイケボタルは田んぼの近く。
<飛ぶ力>
ゲンジボタルは体が大きいため飛ぶ力が強く、地表から8m位の高さまで上がることができます。ヘイケボタルは体が小さいため風の影響が少ない草の近くを飛びます。また、ちょっと飛んではすぐに休みます。
<光り方>
ゲンジボタルは、緑色で1.5~2秒間隔でフワー、フワーと光ります。ヘイケボタルは、黄色が強い黄緑色で1秒間隔でパ・パ・パと光ります。iPhoneで撮ったヘイケボタルの発光の動画をアップします。
<幼虫の生息場所とエサ>
ゲンジボタルもヘイケボタルも幼虫は水の中にいます。ゲンジボタルは、1年中流れのある川で川底に小砂利が混じっている砂地にいて、カワニナだけをエサにします。ヘイケボタルは、止水(池や沼)や非常にゆっくり水が流れる田んぼにいて、カワニナ・タニシ・エビ類と何でも食べます。
<出現時期>
通常の年だと、ゲンジボタルは、4月下旬に幼虫がサナギになるために地中に潜り、大体1ヶ月後の6月上旬に出てきます。ヘイケボタルはゲンジボタルより1ヶ月遅れて7月上旬にでてきます。
勝山でも、田んぼでお米を作っていた頃はヘイケボタルをチラホラ見かけましたが、転作で大麦を作るようになった頃から見かけなくなりました。でも、ヘイケボタルの中には、新しい生息場所を見つけて繁殖していたものがいたようです。ヨカッタ(^o^)
<<おまけ>>
ヒメボタルが光っている様子を撮った動画もアップします(iPhoneで撮影)。黄色でストロボ光のようにパッ・パッ・パッと鋭く光ります。
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