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2020年7月12日 (日)

2020 勝山のホタルポイント ヒメボタルの生態を知って

今回は、ホタルの写真はありません。26日の撮影で左下の写真のような痕跡を見つけました。

Img_1957_r

 人が多く入っている場所ではない場所で、人が入った新しい痕跡がありました。この場所の上には、ヒメボタルが集まっているコロニーがあり、カメラが設置できるかどうかを確かめるため、獣道を上がった人が居るようです。

 こんなことをすると、誰か杉林の中に入ったのだからと真似をする人が出てきます。そして、人が入っていくとヒメボタルの生息場所が変わり、奥へ行ったり、数が減ったりします。

Img_1946

 ヒメボタルは、全長5mmくらいの小さなホタルです。右の写真はオスです。メスは飛ぶ力が非常に弱く、草むらの中でじっとしています。そのため、人が無造作に草むらの中に入ると、メスを踏んでしまうことになります。『これくらい大丈夫だろう』ではないのです。

 人が入らなければ、ヒメボタルの生息場所は広がっていきます。事実、今年は、杉林の中で撮影している人の後ろ、人が踏みしめていない場所でヒメボタルが出てきて、林道の道を飛び交う姿が見られました。数年ぶりの光景でした。

 地元の森林組合の人が、ヒメボタルがたくさん出る場所で下草を刈らないのは、ヒメボタルの貴重な生息場所を守るためです。体の大きいゲンジボタルのように、オスもメスも元気に飛び回るわけではないのです。ホタルはみんな同じ生態ではないのです。写真を撮る人は、こういうことにも関心を持って欲しいのです。

 福井県内では、大野の前坂キャンプ場がヒメボタルの大きな生息地です。そこでは、ヒメボタルのシーズンになると、生息場所にロープを張り、カメラマンが入らないようにしているとか。この場所がそういうことにならないように願っています。

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