2020 勝山のホタルポイント -6-
6月23日、22日より早めに現地入り。すると、、、車がズラ~~ッと止められている。その多くは、杉林の中でカメラを設置。
どうやら、このポイントを知っている人が、仲間のカメラマンを誘って撮影にきたようです。それ自体、悪いとは言いません。が、問題は、『このヒメボタルの撮影ポイントでどこにヒメボタルが出るのかをよく知らずに、自分の撮影ポイントをキープすれば、もうそれでOK!』という感覚です。
FUDOUはこのポイントで10年近く撮影をしていますが、一見さん的なカメラマンには腹が立ちます。ケンカにならない程度の言い方で、ヒメボタルが出るポイントに出てくる所まで止めていた車はポイントから離れた場所まで動かしてもらいました。
この日は、EOS5D+SIGMA 35mm F1.4 DGとEOS90D+SIGMA 150mm F2.8 MACROの2台で撮影しました。
昨日同様、例年より早い時間帯で光り始めました。今回は、明るい時間帯に入ったので、背景がうっすら見える写真に多重処理加工をしています。時系列でアップします。
光り始めのころ 380秒の多重処理。まだ動き回るヒメボタルは少なめ。
暗くなり、ヒメボタルが活発になり始めたころ。685秒の多重処理。手前から奥まで、ヒメボタルが活発に動いています。
光り始めて約1時間、多くのヒメボタルが活発に動いているころ。24分間の多重処理です。本当は、全コマを重ねると38分間になりますが、38分間にすると奥が大変なことになったので、重ねるコマ数を減らしました。ここ数年で一番の出現数でした。
次に、望遠マクロレンズで撮影したヒメボタルです。 望遠レンズは、狙ったところにヒメボタルが飛ばないと良い写真が撮れないので、宝くじ的な要素があります。でも、何とか手前から中程のボケから、ピントを合わせた奥の光跡まで撮ることができました。
<あとがき>
杉林の中に入って写真を撮っている人は、こういう写真を撮るため、ヒメボタルが出る直ぐ蕎麦で撮影しているようです。
でも、そのせいでヒメボタルが生息できる場所を踏み固めることになっているという『事実』があることを知って欲しいです。
このポイントで、あるカメラマンと言葉を交わしました。そのカメラマンは、「ヒメボタルが出ないことを確認して、ここにカメラを構えている。」ともっともなことを言っています。でも、出なくなった原因は、毎年人が入って地面や落ち葉を踏み固めているからです。(ヒメボタルは、人が入っただけで、居場所を変えてしまう生き物です。また、何度も踏み固められた場所では、ヒメボタルの幼虫は成長できません。)
ヒメボタルが減ってしまっては、勝山が誇るポイントが減ってしまうので、マナーよく写真を撮って欲しいと思います。
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